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【京論壇2017】副代表挨拶:林真子

この文章は2017年3月10日よりhttp://jingforum2017.hatenadiary.jpで公開しました。

 

こんにちは。

副代表のひとりとして京論壇2017をサポートさせていただきます法学部四年の林眞子です。

昨年度は「人口と発展分科会」のメンバーとして京論壇に参加しました。

それまで本格的な国際交流や留学の経験がなかった私にとって、京論壇への参加は大きな大きなチャレンジでした。

少子高齢化問題に興味があったことと、海外の学生とのディスカッションによってコミュニケーション力を伸ばしたい、との思いからエントリーシートを書きました。

実際に議論が始まると、想定とは違ったこともありました。当たり前ですが、「人口」をとりまく両国の状況は大きく異なります。

たとえば「労働力不足を補うための移民受け入れ」は、中国の学生にとっては現実味のない話題です。

議論として盛り上がらないトピックは実は結構ありました。
ただ、盛り上がらないということ自体が面白い発見でもありました。

議論は、人口問題への対応方法を共に探るという方向ではなく

「人口問題」に関わる価値観を互いに理解し合うという方向で進んでいきました。

家族観、労働観、人口政策の正当性などです。


・子は親の介護をするべきか


・「一人っ子政策」は許されるか


といったクエスチョンを考えていきました。

たとえば、「高齢者の労働を促進すべきか」という議論。

私自身は「高齢者が働くこと」は社会にとってだけでなく、

高齢者自身にとっても経済的自立や社会参加につながる「良いこと」だと考えていましたが、

これについて否定的なメンバーが北京大生の中にいました。

「引退後の老人をまた働かせるのか」というのです。

議論していくと、「高齢者は労働から解放されるべき」という意見の背景には

「老人は家族や地域のコミュニティの中での生活を楽しむもの」というイメージや

「労働は重荷」という考え方があるようでした。

長時間労働、過労死などが問題となっている日本の状況を考えると、

たしかに「労働は重荷」という意見には説得力があります。

そんな重荷を高齢者に押し付けるなんてひどい…という感覚は理解しうるものです。

けれども「労働は重荷」ときっぱりと述べる相手に対し、

100%頷くことはできない自分がいました。

「働くことは高齢者自身にとっても良いこと」だと思うのは何故かと聞かれ、

理由を考え答えていくうちに、

「仕事は生きがい」という考え方が自分の中でかなり強いことが分かりました。

そして、その考え方に明確な根拠は見つかりませんでした。

「思い込み」とさえいえるのかもしれません。

けれども私は確かに「お金のためだけではなく、やりがいのために働くのだ」と思っているのです。

このような議論の中では、一人ひとりの意見に対し疑問をぶつけあうことで、お互いの価値観が浮き彫りになっていく感覚がありました。

相手を知るとともに、自分が考えていることを深掘られ、言語化していく。

時に、自分が当然に前提としていた考え方を相対化することもできました。

時間が許せばもっともっと深めることができたような気がします。

そんな経験を提供してくれた京論壇。

去年の反省を生かし、改善できるポイントは多いでしょう。

議長や参加者たちにとって更に充実した京論壇になるよう、全力で支えていきたいと思います!

法学部 第2類(公法コース)4年 林眞子

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