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      【京論壇2017】代表挨拶:有元万結

      この文章は2017年2月17日よりhttp://jingforum2017.hatenadiary.jpで公開しました。

       こんにちは!京論壇で今年の代表をします、東京大学法学部2年(→4月から3年)の有元万結です。これから一年間、京論壇2017をよろしくお願いします。この記事では、ご挨拶を兼ねて簡単な団体の紹介と自己紹介をさせていただきます。

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       京論壇は2005年に設立され、今年で12年目を迎える東京大学と北京大学の学生交流団体です。東京大学と北京大学の学生それぞれ19名が、北京に一週間、東京に一週間滞在して議論し、東京でのセッションの最終日に報告会を合同で開催してその成果を発表します。セッション後には、学んだことを報告書にまとめて社会に発信しています。議論はすべて、両国の学生にとって異国語でありながら共通の語り合う基盤となる英語で行われます。 京論壇は、このような活動を通じて学生が、自分が思っていることをそれぞれぶつけ合う「場」を提供することを目的としています。

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       日本と中国の二国間関係が重要であるということはもはや言うまでもないでしょう。しかし、その事実が当たり前であるにも関わらず、どこか理性では語れないレベルで、「中国」という言葉に対する直感的な反応があります。中国の人、中国語、中国の製品に対して、どことも言えない距離を感じてしまう自分がいて、多くの日本人にとっても同様ではないかと思います。ここ数年では2012年ごろのような日中関係の急激な冷え込みは見られませんが、それでも両国の関係には遠心的な力が働いているように思われます。

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       その中でこそ、京論壇という団体が重要性を持つと私は思います。京論壇は、大学生という多感な時期において、両国の学生が自分の本音を発見し、共有し、洗練することは、学生たちにとってかけがえのない経験になっています。実際に、断片的にではあれ、北京の空気と中国の学生になじむことは、中国に対して日本の学生が持ちがちな何とも言えない違和感の解消につながるでしょう。また、その経験の共有と発信は、学生の純粋な経験であればこそ、大きな社会的インパクトがあるといえましょう。自分を見つめ、他者も見つめる原体験を今年の参加者に提供し、またその原体験を多様なメディアを通じて発信することを、今年も京論壇の目標としたいと考えております。

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       少し個人的な話をするとすれば、私はアメリカに合計6年間住んでいた帰国子女です。4-6歳をニューヨークで、9-13歳をワシントンで暮らしたり、その間もインターナショナルスクールに通っていたりと、半分くらいアメリカ人として育てられてきました。近年ではよくある話ですが、私もまた日本人である自分と日本になじめない自分の間でなんとも言えない違和感があり、自分が誰であるのかを確かめることを目的の一つとして東京大学を選んだものです。

       私は自分が本当に日本人であるといえるのか、自分が本当に日本を語る資格があるのかを悩み、語る資格がほしい、とずっと思い続けていました。その日本というアイデンティティ、自己の価値判断の根本への思いは次第に、自分の「信念」をもちたい、という気持ちに転嫁していきました。これは絶対的に真であるといえるものがほしい。自分にとっての正義、自分の持っている価値観を知りたい、と。そしてそれを知るのには、日本でもアメリカでもない第三者が必要である。リービ英雄の文章を胸に、この問題意識の下で入ったのが京論壇2016の社会的正義分科会でした。

       入ってからすぐに私は京論壇の洗礼を受けました。英語が少しできることしかとりえのない私に対し、分科会の他のメンバーは皆さんはとにかくすごくて、すごくて圧倒されました。三か国語がペラペラな心の広い議長さん、運営のサポートを欠かさなかった副代表さん、大変優秀でほかの場では絶対巡り合う機会がなかってであろう法学部や教養学部の先輩と一緒に議論をするのは代えがたい経験、そして成長の場でした。

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       学んだことは多かったですが、その中で今でも心に響いているのは、北京セッションのあとになかなか議論もかみ合わず焦っていた私に先輩の一人が送ってくださった論語の一節です。

      「子貢問曰、賜也何如、子曰、女器也、曰、何器也、曰、瑚璉也」

       私もほかの京論壇のメンバーもまだきれいな器でしかありません。それにふさわしい中身が、一年の活動を通して備わるように、そのような京論壇を作れるように、一年間頑張ります。

       京論壇2017代表

       有元万結(法学部3年(予定))

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