理念
- 企画の背景
- 2005年4月、中国で巻き起こった反日デモ。一方の日本でも中国に対する固定したイメージが急速に流布していきました。日中両国の現状と将来に対する危機感。京論壇はこうした当時の背景と、高い問題意識から東京大学と北京大学の学生有志の手によって生まれました。
- 京論壇の理念
- 「共創未来 ~Create the future together~」
京論壇が掲げる理念は「共創未来」です。
2005年、中国では反日デモが起こり日中関係の悪化が叫ばれるなか、京論壇が設立されました。設立の趣旨は日中両国における、互いの根拠のない不信感・嫌悪感を取り除き現実の相手を知るというものでした。
このような取り組みを経て、私たちは、日中双方の学生が所属する京論壇として「共創未来」という理念を掲げるようになりました。「共創未来」とは、密接な関係を持つ日中の学生が、協力して未来を創っていくという強い意思を意味しています。この理想を実現するため、お互いの不信感をなくし、相互理解をはかることが目的とされてきました。
交流の成果や政治的緊張状態の緩和により、京論壇の場においても学生同士の不信感は薄まりつつあります。相互の信頼感が増す中、私たちは次第に、相手を深く理解し、共に未来を創っていくという作業が、どれほど難しいことであるかということを実感するようになりました。
共に両国の将来を担う仲間である私たちは、お互いを深く理解し合い、協働してよりよい未来を追求する必要があります。今年の京論壇ではこの課題に取り組みたいと考えました。
京論壇2011は活動を通じて、「学び合い高め合う関係の構築」を意識して議論を行い、「社会にとって価値ある議論結果を出すこと」を実現することを目指します。
この意味は以下のようなものです。
・学び合い高め合う関係の構築
まず、議論において、相手から学ぼうとする姿勢の徹底をはかります。そして、2週間に渡る京論壇の北京・東京セッション終了後もその姿勢が継続する関係を目指します。
具体的には、北京大・東大のメンバー全員が、相手から学ぼうという意識のもと、意見を深く掘り下げ、相手の考え方の理解を目指します。次に、相手の意見と自らの主張を相対化して見つめ直すことで、自らの思考を洗練するプロセスを繰り返します。そして、京論壇での議論が終わってからも続く、互いに学び高め合う関係を築きます。
日中関係のより良いあり方は、相互理解にとどまらない、お互いに良い影響を与えあう関係だと考えます。私たちは、共に未来を創る仲間と双方を意識し、この学び合い高め合う関係を実践していきたいと思います。
・社会にとって価値ある議論結果を出す
京論壇では率先して、社会性のあるテーマを議論のトピックとして選定しています。社会の課題に対して、自らの頭で考え、文化・価値観・背景を反映した意見をぶつけあい、相手の意見を理解しながら、自らの思考を洗練させていきます。そして、議論の結果生まれた、価値ある新たな日中双方の学生の視点を、社会に提示していくことを目指します。
勿論、この実現は容易なことではありません。京論壇ではセッションの前に、4カ月の準備期間を設けています。事前にしっかりと問題について広く深い知識を得、論理を練り上げ、徹底した準備を経てセッションに臨みます。
以上、京論壇2011の理念と目的について述べてきました。京論壇2011は「共創未来」という理念に基づき活動していくと同時に、今年掲げた目的を着実に実現するため全力を尽くします。
- 京論壇の特徴
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【日中両国を一週間ずつ相互訪問】
相手国(民)のことをより深く理解する上で、ただ相手国の学生と接するだけでは不十分と私たちは考えます。生の北京・東京とそこで生活を営む人々を実際に見て、接して、感じて、考えることこそが深い理解に繋がると考えます。二週間に渡る寝食を共にする生活の中では、分科会のテーマを離れて様々なことを語り合ったり、カウンターパートのさりげない仕草や言動の裏にある文化の違いを少しずつ感じていくこともあるでしょう。こうした環境も、日中両国の信頼醸成・相互理解の重要なきっかけとなっています。
【共通言語は英語】
中国語や日本語を共通言語に設定しない理由は大きく二つあります。
一つは専門を問わず多様な学生が参加できる場をご用意したいからであることと、もう一つは通訳を介さず自分たちの言葉で直接カウンターパートと話し合える場を作りたいからです。伝えたいしっかりした内容があれば少しくらいたどたどしい英語でも十分に伝わります。大事なのは、確固たる自分の意見と、それを伝える、相手の意見をしっかり聞き取ろうするガッツです。
【産官学に跨るフィールドワーク・レクチャー・ディスカッションの場】
京論壇は社会の様々な方々の支援で成り立っています。
日中両国の産官学界を代表する方々が、他では体験することのできない貴重なフィールドワーク、レクチャー、ディスカッションの機会を提供して下さいます。
